埼玉県環境科学国際センター機関リポジトリ(個別情報)
■ ID 381
■ 種類 学会発表
■ タイトル 奥秩父の樹木立ち枯れ実態と環境要因
■ 著者 小川和雄    埼玉県環境科学国際センター
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
■ 出版元 (社)大気環境学会
■ 出版年 2002
■ 誌名・巻・号・年 大気環境学会植物分科会講演会、「森林衰退の現状と取り組み」、平成14年12月6日
■ 抄録・要旨 奥秩父亜高山帯の樹木立ち枯れ実態と環境要因について調査を行った。 亜高山帯のシラビソは立ち枯れ木の樹齢が比較的若いことから、何らかのインパクトがあって生じたものと推察されるが、酸性雨の影響は考えられなかった。オゾンも濃度レベルや立ち枯れ分布から主要因とは考えにくいが、6月から7月の伸長期は比較的高濃度であり、何らかの影響を及ぼしている可能性について現段階では消去できず、さらに検討が必要である。 立ち枯れは三宝山を除き、南斜面尾根直下で主として谷筋上部の風衝地に分布しており、表土が極めて浅いことを考慮すると、春先から伸長期にかけての気温と地温の乖離や、地形からくる強風、乾燥等による水ストレスが影響している可能性が考えられる。現在進行中の気候変動によって春先から伸長期の気温上昇が早まれば一層水ストレスの影響が強まる可能性もある。
■ キーワード

| 一覧に戻る |